Nikon D810一式を売り払う!!

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最初にデジタル一眼レフを買ったのはPENTAXAPS-C入門機でした。

その後、PENTAX K-5に買い換えましたが、ピリッとした写真が撮れないなと思っていました。ネット上のよく撮れている写真と比べて、どうも自分の写真はピントが甘いような、解像感の低い写真が多いと感じていました。何万枚も撮りましたから、たまにはピントもバッチリ来ているそれなりの写真もあるのですが、あまり感激するような出来の写真がありませんでした。

結局、Nikon D800を買いました。それまで使っていたAPS-C機とは次元の違う写りに感激しました。D810は予約して発売日に買い換えました。

レンズもあれこれ買い換え、紆余曲折ありましたが、ここ何年かは35mm、58mm、85mmのf/1.4Gの単焦点レンズを愛用していました。ピント精度も高く、ピント面の解像はばっちり、カメラとしても安定していて、出てくる写真には大変満足していました。

しかし、不満な点もありました。でかくて重いことです。

とにかくでかくて重い
当然カメラをポケットに入れるなんてできません。カンガルーのポケットじゃないと無理です。バッグにボディとレンズ3本などを入れると、3kg弱ずっしり来ます。満足いく写真を残すためには、そんなことを苦にしていてはいけないと思い、5年間頑張ってきました。でもやっぱりでかくて重い。もう5年も頑張ったんだから、神様そろそろ許してください


軽さを求めるなら、ミラーレスやAPS-Cに戻る方法もありますが、今さらD810より画像の質を落とす気はありません
D810と同等かそれ以上のセンサーを積んだSONYのミラーレスα7Rやα7RIIが出ていることは知っていましたが、α7RIIは当初40万円以上しましたし、しかもSONYのEマウントレンズはNikonほどラインナップも充実していなかったので、対等な乗り換え対象になりませんでした。

それでもでかくて重いという現状打破の欲求は日に日に強くなり、常にその可能性を考えていました。乗り換え先の検討をするのに、自分が妥協できるところと、どうしても妥協できないところをはっきりさせることが必要です。

 

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まずカメラボディですが、センサーサイズは画質に直結しますので、フルサイズより小さくする勇気はありません。APS-Cは以前使っていましたし、マイクロフォーサーズOLYMPUSをサブで使っていますが、D810とは勝負にならないというのが実感です。
それと、私は等倍鑑賞が好きで、D810の解像度より下がるのは嫌です。最低でも36MPということです。

私の写真は自分が好きで撮っているだけで、人に見せたりしませんし、自己満足できればそれでいいのです。等倍鑑賞というと写真を真剣にやっている人からバカにされますし、そう思われる理由も理解できます。でも、自分で写真を撮って、自分で見て、等倍鑑賞も含めて自分が満足すればそれでいいと思っています。
このボディへの要求を満たすのはSONYのα7RIIだけです。でも何度も言うように40万円以上と、とても高かったのです。α7Rはより安く併売されているようですが、RIIに比べて古く、機能的、性能的に見劣りするので、見栄張りの自分としては却下でした。

 

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次にレンズですが、これも高額製品への信仰みたいなものも手伝い、単焦点のf/1.4Gレンズを揃えていました。でもこれが機材の重量を増す大きな要因でした。写りは確かによかったし、58mm f/1.4Gなんかは開放絞り付近での独特のボケなど、そういうのを体験するという意味でも貴重でした。

でも、私の用途では開放絞りでの撮影はほとんどしませんでした。開いてF2.8、多くの写真はF4~8くらいです。それならf/1.4の重いレンズなんか不要ではないかと考えました。それと3本のレンズについて、使用頻度は35mmが70%、58mmが20%、85mmが10%くらいで、85mmは不要というか、58mmで代替可能でした(あくまでも私の場合は、ですよ)。

つまり開放絞りF1.4にこだわらず、もう少し暗いレンズで35mmと50mmのレンズ2本あれば十分ということです。

35mmは私にとって大半の写真を撮るメインレンズなので、これだけはいいものをと思いましたが、ここにf/1.4を使うと、結局機材の総重量は増えてしまいます。ここだけが鬼門でした。


こうして次第に考えがまとまってきた時に、いくつかのきっかけが重なりました。

 

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一つはNikon DLの発売中止です。

別にDLを買う気満々だったわけではありませんでしたが、1年前に発表して、それなりに期待され話題になった商品を、今さらのように発売中止にしてしまう。Nikonは大丈夫なのか?という不信感です。

Nikonのレンズ資産を生かせる小型のフルサイズミラーレスがまもなく出るというなら、それに乗り換えてもいいと思っていました。でも、そんな気配はないし、今後Nikonが頑張ってフルサイズミラーレスを出そうと思った頃には、さらに時代が進んでいて、また発売中止?みたいなことになるかもしれません。

今年はD810後継機が出るとの噂ですが、それならでかくて重いままでしょう。

もう重い一眼レフは正直いらないです。


次にSONYのα7RIIの価格低下です。40万円超えだったのが、次第に下がってきて、私が見た時は、カメラのキタムラで33万円。「なんでも下取」に10年前のコンデジを持って行くと1万円引きで32万円。これなら発売日に買ったD810と同じくらいです。(*その後少し値上がりしたようです)


そして、レンズはEマウントの純正で、35mm F2.8(SEL35F28Z)と55mm F1.8(SEL55F18Z)が用途にドンピシャ。ただしメインで使う35mmは、レンズ性能がちょっと低めかなという不安はありました。でも、そこだけは軽さのために妥協しました。ここで重いレンズにこだわると、買い換える意味がなくなってしまうのです。

 

カメラグランプリ2016大賞受賞記念第II弾 αウェルカムキャンペーン | ソニー

www.sony.jp

そして最後の一押しが、αウェルカムキャンペーン=キャッシュバックです。α7RIIが3万円、55mmレンズが1万円のキャッシュバックがあり、私の場合トータル4万円戻ってきます。カメラにウン十万円使っているくせに、みみっちい話で恥ずかしいですが、現金くれるならいいかなぁみたいな、まさにSONYのカモになりました。


何度も何度も計算を繰り返し、ようやく決心しました。

Nikon一式売って、SONYミラーレスに乗り換えるぞ!