Lepy LP-2024A+の改造(その6)

今度はオペアンプの電源に入っているOST製の電解コンデンサ16V470μFをファインゴールドに交換します。

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iruchanさんは先に交換して取り外したOST製の16V2200μFをこちらに流用されています。追加投資ゼロでコンデンサ容量4倍ですから、私もそうしようと思っていましたが、前の記事に書いたとおり取り外す時に足がもげて使えなくなって(T_T)しまいました。

 

これも私にファインゴールドを使わせようとする天の意思(^_^;)と考え、ここもファインゴールドで置き換えました。

元の部品が小さいので、あまり大きな容量のファインゴールドでは実装できません。

16V1000μFくらいが限界でした。

それでも右隣の小さな電解コンデンサにちょこっとぶつかっています(^_^;)

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交換したファインゴールドの左隣にある、いかにも安っぽい水色の被服電解コンデンサも交換します。16V100μFです。「JUNZL」と書かれており、ちょっとweb検索した限りでは中国製のようです。

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本当は、ここにはファインゴールドのさらに上位グレードの「MUSE」を使ってみようと準備していました。なぜそんなことをしたのかというと、単なる見栄です(^_^;)

でもMUSEはFG以上にデカく、リード線まで太くて、とても入らないのです。

しかもMUSEは16V規格のものは存在せず、25V以上しかないようです。

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せっかく買ってきたMUSEは断念し、ファインゴールド25V100μFを使いました。

これで電解コンデンサの交換は終了。

 

摩天楼のように美しくそびえ立つファインゴールド群を見よ!

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Lepy LP-2024A+の改造(その5)

次は、苦労の第一弾、電源のフィルタコンデンサの交換です。

この黒い奴です。「OST」と書いてあります。

ちょっと調べた限りだと台湾製みたいです。16V2200μFでかなりほっそりしています。

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これを憧れのニチコンのファインゴールドに交換するぞ!ということです。電源のフィルタコンデンサは容量が大きい方がいいようですので、少なくとも3300μFくらいにはしたいところです。

でもファインゴールドはデカいんです。

ファインゴールドの背比べをしてみました。

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元のケースの高さに収まるのは2200μFまでです。

3300μFからは相当デカくなります。でも元のOSTの2200μFより容量が大きくならなければ、交換する意義が薄くなるんですよね。

なんとしても3300μF以上を無理矢理使うことも考えました。

こんな風にね…

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でも、こんな哀れな姿ではファインゴールドに申し訳ない

このあたりは自分で好きに悩めばいいので、結局どうしたかは最後に書きます。

 

それよりも、元のOSTの2200μFを取り外すのに苦労しました。

大きな部品はそれ自体で熱容量が大きく、しかもアース側はプリントパターンの面積が大きくて放熱しやすく、部品が外しにくいんです。

オレンジの電解コンデンサを外した時と同じ要領でグイグイやっていると、足がもげてしまいました。これはもう使えない…

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30Wの半田ごてでも熱が足らない感じでした。

それで(その1)に書いた半田ごてを買ってきたりして、かなり苦労しました。

 

純粋に技術的に考えると、日本製のオーディオ用電解コンデンサで、容量は3300μFかできれば4700μFにアップする、というのが正解でしょう。

iruchanさんはニチコンのFWで3300μFに交換されており、さすがに意義のある王道を示していただいております。

でも私はニチコンのファインゴールドが好きだ!」という感情論のみで、FGの2200μFを使う道を選びました。

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どうか皆さんは私のマネはしないで、大きな容量で意味のある改造をして下さいね。

 

Lepy LP-2024A+の改造(その4)

オレンジ色の無極性電解コンデンサの交換は作業性が良いので、次も同じ部品が使われている「NE5532PTA2024の間のカップリングコンデンサ」(iruchanさんの情報による)をニッセイ電機の積層フィルムコンデンサ2.2μFに交換しました。

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マルツオンラインで買ったニッセイ電機の積層メタライズドポリエステルフィルムコンデンサ50V2.2μFです。

ニッセイ電機についても全然知らなかったのでちょっとweb検索してみると、2010年に経営破綻したと出てきました。その後新しい会社として生産を再開したようですが、結局2015年現在どうなっているのかは分かりませんでした。

この部品は、いつ作られたものなんでしょうね?

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交換はうまくできました。

とりあえず初めての部品交換の腕試しをしてみるなら、このオレンジ色の電解コンデンサから始めるといいかもしれません。

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ただし、気楽にできたのはこのあたりまでで、後はそれなりに苦労しました。

 

Lepy LP-2024A+の改造(その3)

それでは部品の交換を始めます。

小さな電解コンデンサの交換が一番作業しやすそうなので、そこから着手しました。

iruchanさんのブログの情報では入力のカップリングコンデンサに使われている無極性電解コンデンサ2.2μFでは容量が小さすぎるとのことで、これをOSコンの16V39μFに交換します。

 

無極性の電解コンデンサなんていうものが存在することも知りませんでしたが、オレンジ色のちょっとチープな外観で、外してしまうことにあまり抵抗感はありません(^_^;)

そして、このくらいの小さな電解コンデンサは、指でしっかり把持することができ、プリントパターン面から半田を溶かしつつ部品を引き抜く力が加えやすいので、作業性がとてもいいのです。

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あっさりとオレンジ色の電解コンデンサは外れました。

でも、その後が問題です。

運が良ければ基板の部品穴が開いた状態で外れることもありますが、たいていは余分な半田で穴がふさがった状態になっています。

そのままでは新しい部品を差し込めないので、半田ごてを当てて、半田吸引器などを駆使して余分な半田を除去し、きれいな穴が開くまで頑張ります。これがなかなか面倒なんです。というか、超面倒です。

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そこで登場するのが、Lepy LP-2024A+の改造(その1)で紹介した精密ピンバイスとマイクロドリル刃です。余分な半田をある程度取り除いたら、ドリル刃で穴を開けてしまいます。細いドリル刃ですから、力を加えすぎず、やんわりと作業しないと刃が折れてしまいます。

私は当初はこの方法に気づかずに、泣く思いでひたすら半田を吸い取って、穴が開くまで頑張っていました(T_T)

 

次は新しい部品を取り付けます。

これがOSコンです。iruchanさんの教えに従い、同じ16V39μFを入手しました。

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OSコンを基板にさして、裏で半田付けします。

ちょっと芋半田ぎみですかね(^_^;)

もちろん、このあとリード線は短く切りました。

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交換完了。オレンジ色の電解コンデンサよりOSコンの方がかっこいいですね。

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この先、多くの部品を交換していくのですが、ミスがあって音が出なくなったりすると困るので、部品を一つ交換するたびに音を鳴らしてみて、ちゃんと動作するか確認しながら作業しました

Lepy LP-2024A+の改造(その2)

それでは今回の改造の全容を示しておきます。

と言っても、何度も言っているようにiruchanさんのブログにある改造内容の完全なパクリ、猿まねですので、偉そうに言えることでもないのですが…(一応、iruchanさんには猿まね改造記事を書くことはお断りしてあります…)

 

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改造を始めるまでは、案外簡単にできるのかと思っていましたが、実際にやってみると多くの困難がありました。iruchanさんのブログを見ていると、短時間でサクッと改造されているような印象で、自分も同じように…なんて(^_^;)気楽に考えていましたが、現実はそんなに甘いものではありませんでした…

 

今回、改造のために部品を集めていて、特に興味を持ったのが電解コンデンサでした。

ニチコン、エルナーなどいろんなメーカーがあるようですが、私は入手性の良いニチコンを中心に調べました。特にiruchanさんのブログに出てくる「ニチコンのファインゴールド」には憧れみたいなものさえ感じました(^_^;)ファインゴールドという名前がかっこいいし、見た目もゴールドの被服でかっこいいし、よく見ると筆記体風に「Fine Gold」って書いてあります。

 

ニチコンのサイトに

小形アルミニウム電解コンデンサ体系図

があり、これを見ると本当にたくさんの種類があるのが分かります。

オーディオ用だけでも11種類書いてあります。使えそうなのを抜粋すると次の4種類になります。

FW オーディオ用標準品

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KW FWの音質向上版

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FG ファインゴールド。FWをハイグレード化

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KZ MUSE。FGをハイグレード化

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KZは「MUSE」という最高グレード品ということで、今回入手してみましたが、FG以上に大きくて、基板に乗らないため残念ながら使えませんでした。

こうして眺めてみると、やはりFGが一番かっこいいと思うんですが、いかがでしょう(^_^;)

Lepy LP-2024A+の改造(その1)

FOSTEXのミニスピーカーシステムを組む記事でも書いたとおり、ことの発端はiruchanさんのブログでLepyという中華アンプが安くて音が良くて、iruchanさんのような技術があれば改造して楽しむこともできると知ったことでした。

 

私はオーディオマニアでもありませんし、そこそこいい音が鳴ればそれでよしというテキトーな耳と考えの持ち主なので、あまりこだわりはありませんが、なんだかこのアンプにはとても心引かれました。amazonで検索すると3、4千円で売られており、失敗してもあきらめのつく値段なのも気に入りました。私はamazonでACアダプタ付きのを適当に選んで注文しました。

 

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中国から直送の人もいるみたいですが、私のはおそらく国内の配送所にあったものが数日後に国内便で届きました。

 

箱から出してみると、とても小さくて軽くて、そして安っぽい(^_^;)

まぁ3500円ですからこんなものでしょう。RCAとミニプラグケーブルのオマケまでついていました。

さっそくPCを音源にして、このアンプと作ったばかりのFOSTEXのスピーカーを接続して鳴らしてみました。オーディオ通でもないのでまともな論評はできませんが、自分としては十分いい音だと思いました。

 

今回はiruchanさんのブログに触発されて購入しているので、ここから自分にできる範囲の改造をしてみようと思います。改造内容についてはiruchanさんのブログ完全な猿まねです。私は自分で回路を追ったり、設計したりする力はありません。半田付けが少しできる程度です。

なので、くれぐれも私のマネはしないで下さい。改造は私の責任でやっています。コンデンサーが爆発しても、自分の責任だと思っています。こんなことをやっているバカもいるという感じで見て下さい

 

まず最初に、普通の日曜大工的な工具、ニッパやラジオペンチなどの電子工作の標準的な工具以外に、絶対にあった方がいいものを書いておきます。

 

特殊ねじ回し

iruchanさんのブログでも紹介されているとおり、Lepy LP-2024+のパネルを外して分解するのに必須です。これがないと何も始まりません。それにしても世の中にはヘンテコなネジがたくさんあるんですね。そういえばmacbookの底面にも変なネジが使われていた気がしますが、これがあれば分解できそうな気がします(しないけど)。

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精密ピンバイスとマイクロドリル刃

これは改造を始めてから必要に迫られて買いました。これは絶対にあった方がいいです。部品を交換するのに、既存の部品を外した後、半田カスで狭くなった基板の穴を開け直します。そうしないと新しい部品を入れるのに苦労します。すごく苦労します(体験談(^_^;)。ドリル刃は0.7mmくらいをよく使いました。

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半田ごて

使われている半田がすごく固まりやすいため、20Wのか細いモノでは苦労すると思います。30W以上のもので、場所によってはもっと大きな方がいい気がします。私は当初30Wを使っていましたが、どうしても十分に熱を加えられない場所があり、試しに下記のような半田ごてを買ってみました。スイッチを押すと一時的に130Wまで上がるというものですが、これでもそれほど楽にはなりませんでした。

大きな電解コンデンサのアース側のリード線は熱が逃げやすく、苦労しました

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FOSTEX かんすぴでスピーカーシステムを製作(その3)

この木ネジを締めるのは苦痛です

あげくに斜めにゆがんでしまいました…(T_T)

音には関係なさそうですし、自作らしくていいや、と無理に思おうとしましたが、やっぱりかっこわるい。

 

解決方法を探して、スピーカーシステムを自作している人たちのブログを見ていると、スピーカーの取り付けにはオニメナットというのを使うといいらしいと分かりました。

固定するネジもプラスの木ネジではなく、六角ボルトが使えます。これならネジ締め中に手が滑ってコーン紙を突き刺す危険もほとんどありません。

 

近所のホームセンターでオニメナットと六角ボルトを買いました。

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でも当たり前ですが、オニメナットを固定しなければなりません。

そのためには木ネジのとき以上に下穴をしっかり開ける必要があります。そこで木工用ドリルでしっかり開けました。そうすると木くずがエンクロージャーの中に入って、吸音材の繊維の中に絡んでしまいます。なるべくそうならないよう内部に紙を敷いて加工しましたが、それでも細かいゴミが多少は入ってしまいました…。まぁ、仕方ないですね。

 

こうしてオニメナットを固定しました。

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スピーカーを六角ボルトで固定します。今度はスイスイです。コーン紙を突き破る恐怖もありません。

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私はオニメナットを使うことになりましたが、オリジナルの木ネジで作る場合の注意点は、下穴をしっかり開ける、ということに尽きます。

キリではダメです。私の場合がそうでした。キリ程度の小さな下穴ではネジを回す抵抗も強く、だんだんネジの方向がずれてきたりで苦労すると思います。最初からドリルできっちり下穴を開けることをお勧めします

 

ということで完成です。

プラスねじよりかっこいいと自分では思っています(^_^;)

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